健康知識

院長  佐々木昌子

インフルエンザについて

2008・1

インフルエンザとは

NACHIGAOKA CLINICインフルエンザはインフルエンザウィルスA・B・C型によって起こるウィルス感染です。日本ではA型が流行し、続いてB型が流行するのが普通です。インフルエンザにかかると一見、普通の風邪と同じように見えますがその症状は激しく(高熱、筋肉痛、関節痛、倦怠感、咳、下痢他)風邪とは全く別のものです。老人、小児、免疫力の低下した状態では死に至ることもある重篤な疾患となります。この疾患の予防の中心はインフルエンザワクチンの予防接種です。

インフルエンザワクチン

インフルエンザワクチンの有効性は65歳以上のデータで発育阻止効果が45%、死亡阻止効果が80%と言われています。インフルエンザワクチンはWHOをはじめ世界の研究者が集まりそれぞれの年度に流行する株を予測しワクチンが作られます。
今年のワクチン株は
Aニューカレドニア20/99(H1N1)株
A広島52/2005(H3N2)株
Bマレーシア2506/2004株
予測がぴたりと合えば非常に高い有効率が得られます。インフルエンザは通常、A型が先行し次いでB型が流行します。昨年度はA型が短期間流行し、次いでB型がだらだらと流行し多くの人が大変な思いをしました。ワクチンの有効期間は約3ヶ月です、子供たちを除いて通常注射は1回です。B型の流行が2・3月になることを考えると追加注射も必要でしょう。

副作用

発熱神経系障害 卵アレルギー 体調が悪いときのワクチン接種は避けましょう。
(1)重大な副反応
1.ショック、アナフィラキシー様症状:まれにショック、アナフィラキシー様症状(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫等)
2.急性散在性脳脊髄炎(ADEM)
3.ギラン・バレー症候群
4.けいれん(熱性けいえんを含む)
5.肝機能障害、黄疸AST(GOT)、ALT(GPT)、γ‐GTP、ALPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸
6.喘息発作:喘息発作を誘発することがある

インフルエンザワクチン接種

インフルエンザの流行期にはインフルエンザにかからないようにするための予防接種を行っております。流行期が近くなりましたら予防接種の実施期間をお知らせ致します。


平成19年度 非小児型 はしかについて

2007・7

平成19年6月、東京の大学にはしかの発見が見られ、それによる大学閉鎖が次々と報告されました。 まもなく仙台にも学院大学(泉キャンパス)をはじめとして、中学、高校、大学とはしかは広がっていきました。 5月19日〜25日 はしか抗体の検査が可能な間(5月19日〜25日迄)HI法による、はしかの抗体検査を行いました。 その結果、14才以上27才までの18人のうち、14人(72%)がいつでもはしかの人と接触すれば、はしかを発症しうる状態となっていました。 ただちにワクチン接種を開始しました。しかし、仲々思うようにはワクチン接種は進みません。 お母さん達は小児期に1回自分の子供がワクチン接種を受けていることですっかり安心しきっています。 結果14〜30才の年齢層においてワクチンの接種が済んだ人は少数に限られます。 そして、また19年冬から春にかけてはしかの流行時期になった時、1才分だけ抗体のない人が増え、 また今年と同じことが繰り返されることでしょう。 来年のはしかシーズンが始まる前に14才以上のはしかにかかったことのない人に、はしかワクチンの接種をおすすめします。


那智が丘クリニックにおける はしか抗体保有率


  • 保有率(HI法 平成19年5月19日〜5月25日) 18人
  • 抗体価 8倍ないし、8倍未満        14人
  • 抗体価 16倍以上             3人

早朝高血圧と無呼吸症候群

2007・4

私どものクリニックでは、診療時最高血圧150mmHg、最低血圧100mmHg以上を高血圧として、降圧剤を少量から投与開始します。 随時血圧の測定と同時に早朝血圧の測定をお願いしています。早朝血圧を測ってみると半数以上は最高血圧150mmHg以上、最低血圧100mmHg 以上すなわち早朝高血圧があることがわかります。この早朝高血圧の中に血管系の事故、脳梗塞・脳出血(くも幕下出血、脳動脈○破裂、脳内出血)が発生します。 治療は日中の血圧が高いだけの人は通常の降圧剤で十分な効果が得られます。しかし、早朝高血圧の人は 長時間作用型の降圧剤(Ca拮抗剤・ARB)の就寝前使用が必要となります。 Ca拮抗剤・ARBなどを使用しても早朝血圧が下がらない人に出会います。睡眠時無呼吸の存在が疑われます。家族の人に聞いてみるといびきをかいている人が多く見られ、時には寝ている 間に息が止まるかと心配になると言います。睡眠時無呼吸を起こす人で一番多いのは今話題になっているメタボリックシンドロームに伴う無呼吸症候群です。 対策としては肥満の解消が大切です。肥満を解消することにより早朝の血圧が140mmHg以下に安定すると必然的に日中の血圧も安定します。さらに、就寝時の血圧も安定しよく眠れるように なり充実した毎日が送れるようになります